サラリーマンや自営業者は日中に仕事をしているため、FX相場に目を通しているわけにはいきません。
従って、買いたい価格や売りたい価格になったとしても、注文ができません。
実は、そんな人のための注文方法があり、それが「IFD注文」です。
買い注文と売り注文を同時に予約できます。
IFD注文
IFD注文はイフダン注文とも呼ばれていますが、新規注文を意味する「If(~になったら)」と、決済注文を意味する「Done(~する)」を組み合わせた造語です。
つまり、購入と売却の注文を一緒に出す注文方法のことです。
例えば、ドル/円の為替レートが110円だったとします。
この時に、109円50銭で買って、110円50銭で売りたいと思った場合、109円50銭の「買いの指値注文」と、110円50銭の「売りの指値注文」を同時に出します。
これがIFD注文です。
当然、指値注文ですから、109円50銭にならなければポジションが持てません。
また、109円50銭のポジションを持った後、110円50銭にならなければ、ポジションを持ったままになります。
なお、予約したIFD注文を取り消すことも可能です。
IFD注文のメリット
IFD注文には主に以下のメリットが挙げられます。
1.事前の予約
IFD注文は購入と売却を同時に予約注文ができるため、パソコンの前でFXチャートを見続けている必要がありません。
仕事のあるサラリーマンや自営業者はもちろんのこと、専業主婦は家事に、学生は勉強に集中できます。
また、為替レートが変動するごとに神経をすり減らさずに済みます。
2.利益の取り損じの防止
IFD注文は事前に売却の注文を出してあるため、利益の取り損ねを防げます。
例えば、109円50銭のポジションを110円50銭になったら売ろうと思っていたとします。
思惑通り、レートが110円50銭になったのに、仕事で忙しくて売りの注文を出せずに利益を逃してしまった、ということが起きません。
レンジ相場で有効なIFD注文
買いの指値注文は現在の価格より下がった時に成立する注文です。
また、売りの指値注文は保有するポジションの価格より高くなった時に約定します。
つまり、IFD注文は為替レートが上下動することを前提とした注文になります。
実は、FX相場の7割はレンジ相場になっています。
レートが一定の価格の範囲で波のように上下動を繰返しています。
従って、IFD注文の効果が発揮されることになり、継続的にIFD注文を出すことで安定した利益の確保が可能になります。